Voices Left Behind
- 写真16点、映像、日記、フラグメント、サイアノタイプ
- 協力 Nuclear Princeton
2025
今回の作品「Voices Left Behind」では、数年前に広島大学からプリンストン大学に寄贈された原爆瓦(広島の爆心地近くを流れる元安川の川底から探し出されたもの)をモチーフに、物が保持する当時の記憶、また核の歴史に埋もれ忘れ去られた声たちに耳を傾けようとしています。2024年にプリンストン大学(原爆の開発を担ったマンハッタン計画とも関わりが深い)の森本涼助教授のもとで始まった広島大学に所属する学生有志とプリンストン大学の学生たちの交流において一部の企画・運営を担った菊田は、プリンストン大学の参加者が北米先住民にルーツを持つことを知ります。彼らのコミュニティは、ウラン採掘によって原爆開発に関与させられ、深刻な被爆被害を被ってきた歴史を持ちます。こうして原爆瓦を起点に、加害者と被害者といった単純な二項対立を越えて複数の記憶を辿るなかで、アーカイブ自体が持つ政治、つまり何を保管し何が忘れ去られるままになっていくのかということについて思索していきます。過去に拘るのは決してノスタルジーのためではなく、むしろ未来の出来事を呼び込むチャンスとして捉えているからです。今回の作品の起点となった原爆瓦も、またこの作品自体も、未来において新たに解釈され続け、その意味も変化し続けます。それゆえ過去に目を向け語り続けることは、決して終わりのない営為となるでしょう。
小池浩央
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Kanzan Gallery
Portrait de famille
- photographies en couleur
2024
"Portrait de famille" de Kikuta est un portrait de Kikuta avec son enfant. Après avoir passé plus de dix ans en France, Kikuta est rentrée au Japon le mois dernier et a établi sa base à Hiroshima, sa ville natale. Réalisée après son retour, cette première œuvre a été photographiée au Musée du Mémorial pour la paix de Hiroshima, et adopte la forme d'une représentation mère-enfant. L’enfant de Kikuta, qui touche une tuile bombardée exposée dans le musée, est un descendant de quatrième génération des victimes de la bombe atomique.
Texte : Nodoka Odawara
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Archives Mikiyo Kanō Sagori