彼女のスカーフ:光と不在のアーカイブ
  • 写真 ルーメンプリント 30点
2025
本作は、被爆者であり日本女性史研究の先駆者・加納実紀代(1940–2019)の遺品を通して、彼女の思想に触れようとした試みである。
加納は、「他者、あるいは他国の人々を踏みつけにしない私たちの解放の方向をさぐるために」、戦時下の女性たちの歴史を掘り起こし、反天皇制、脱植民地主義、反原発運動へと歩みを広げた。 遺品のなかに残された数多くのスカーフ──肌に触れ、動きに寄り添い、日々の呼吸を静かに吸い込んだ布片たち。私はそれらをルーメンプリントという技法で光にさらし、時間のなかに痕跡を定着させた。 そこに浮かび上がる像は、朝陽のように静かに、炎のように揺らぎながら、加納が示した解放の方向を思索する手がかりとなる。
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第2三沢コーポ303
令和4年度原爆死没者名簿風通し
  • 写真
2022
原爆死没者名簿を外気にさらして湿気を取り除く「風通し」が令和4年5月18日、国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館で行われた。原爆投下時刻の午前11時2分、関係者が黙祷した後、白い布の上に並べられた194冊の名簿のページが10名の市職員によって一枚づつめくられた。
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