2016年8月1日
  • 写真
2016
2016年8月1日、パリ市はレピュブリック広場の像の清掃を開始した。 2015年のパリ同時多発テロ以降、度重なるテロに対して、花、鉛筆、写真、ろうそく、メッセージ、落書きなど、パリ市民はこのレピュブリック広場に供え続けていた。同時にこの広場はマニフェストの場にもなっていた。 清掃の間、作業員の安全のため、像の周りにバリケードが築かれた。時折、通行人が「なぜ清掃をするのか?」とバリケード越しに質問をしていた。 彼らは何を掃除するのだろうか。 記憶を消去することは可能だろうか。 私たちの記憶はどこにいくのだろうか。 あのテロから10年近くが経過した。これらのイメージは、私たちの忘却を思い出させる。
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石に刻まれた名前に触る
  • 祭壇の上に写真18点
  • 祭壇の側に写真1点
2019-2020
« 石に刻まれた名前に触る »は、グランドパリの8つの記憶の場を撮影した写真プロジェクトである。 レジスタンスの歴史を伝えるガイド、パリ同時多発テロの犠牲者の名が刻まれた石碑の前で足を止める通行人、第一次世界大戦の終結から100年後に記念碑を建てる作業員、廃墟となった記念碑の横で遊ぶ子供やその記念碑のアーカイブ写真を整理する学芸員、イタリア移民に捧げる新たな記念碑を構想する彫刻家といった、忘却に抗い、集合的記憶の輪郭をたどる仕事に関わる人々にフォーカスする。これらの写真は祭壇の形をした展示台に置かれ、その側には死者に手向けられる予定である温室の中の菊の写真が展示される。
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