日常の4つのオブジェと4本のボトル
- 写真 27点木製パネル
- テキスト
- PERFORMANCE パブリックコミッションプロジェクト(フランス)
2023
身体を増強または置き換える道具について、菊田真奈はロボットデバイスが開発実験される現場を探求する。この科学技術の研究所では、特別に開発された義手を装着する人物のトレーニングの瞬間にフォーカスする。このアスリートは、身体障害者向けのデバイスを改善することを目的としたサイバスロンという競技大会のある種目に参加するための練習をする。タイムトライアルレースを通じて、テクノロジーによって叶えられる生活の中の動作の美を映し出す。同時に写真(身体を増強または置き換える道具である)の「ボケ」を通して、この欠如とともに生きる新しい可能性を創造することを対峙させる。
パスカル・ボース
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Mrac Occitanie
花
- デジタルプリント
- ポラロイド
2017
ポラロイドのシリーズ「花」は、三色分解の手法を利用し、三脚で固定されたカメラに赤、緑、青のフィルターを使用して3回に分けて露光されたイメージである。
同時ではなく、3色に分解した光を重ねることでつくられた1枚のイメージは、写真という行為に時間の経過という概念を再び与えることになる。(写真史初期では低感度の感光剤を使用していたため、一枚のイメージの露光時間は1時間を超えることもあった。)
花がかすかに動くことで、そこに漂っていた風の存在や時間の流れが明らかになる。脱構築されることで生じた違和感は、写真の色がどのように解釈されるかということ、またテクノロジーによってつくられた私たちが持っているヴィジョンを再解釈させ、別の世界へのまなざしを示唆している。
花の動きによって可視化された色と色の隙間は、イメージを作るために開発されたテクノロジーの歴史に潜む幽霊の存在を感じさせる。おそらく野原を歩き廻る幽霊の存在を。
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